ミツバチが集めた、プロポリスの不思議(最終回) ⑦
80歳を超えた父が、ミツバチを飼育しておりますので、その生態についてシリーズでお話します。
プロポリスは、ミツバチが木の芽や樹皮から樹液を集め、その樹液とミツバチの分泌する唾液の強力な酵素が混ぜ合わさってできる物質のことです。
ミツバチはその物質(プロポリス)を巣の入り口に塗り付けて、巣の中に外部からバクテリアやウイルスが侵入してくるのを防いでいます。
抗菌殺菌作用があると言われるのもこの為です。
ミツバチは自分たちが生きていく為、又、子孫繁栄の為にこのような生産物を使い分けるのですが、蜂蜜やローヤルゼリーはそれらを食することによって彼らの生命を維持する為の物に対して、プロポリスという物質は彼らを脅かすバクテリアやウイルスなど外敵から身を守る為の物質であるというところが大きな違いです。
虫刺され、切り傷にはすごい効果がありますし、夏には夕涼みで刺されたブヨの刺し口にぬっておけば、かゆみ、腫れはまったく出ません。不思議です。
ですから私は、常備薬のつもりでいつも携帯しています。
ミツバチからの贈り物「ローヤルゼリー」について ⑥
80歳を超えた父は、現在も健康でミツバチを飼育しておりますので、ミツバチの生態等についてシリーズでお話します。
ローヤルゼリーは女王蜂の主食で、働き蜂の集めた花粉を若くて生きの良い働き蜂がそれを食べ、腸で吸収して、頭のところにある咽頭腺から分泌された物です。
主成分はタンパク質、脂質、糖質の他、アミノ酸、各種ビタミン、ミネラルを含んでいます。その他、アセチルコリンという生体の抵抗力を強化すると言われる物質も含まれています。
女王蜂だけが食することの出来るローヤルゼリーですが、これのお陰で働き蜂に
比べて体の大きさで3倍、寿命で40倍も長生きできるのです。
ローヤルゼリーが世界的に有名になったのは、1950年代に入ってからのローマ法王ピオ12世の奇跡の出来事でした。1954年ピオ12世は80歳を超えた年齢で、肺炎と老衰のため絶望的な状態に陥っていました。ありとあらゆる治療を受けていましたが、あわや臨終の淵に追い込まれそうになったその時、主治医のガレアジー・リシー医師が最後の手段としてローヤルゼリーを服用させたところ、法王は奇跡的に甦ることができた上、その後すっかり健康を回復しました。これが国際生物遺伝科学会議で発表され、1958年の世界養蜂会議では法王自ら体験談を披露され、日本はもとより世界的なローヤルゼリー旋風が巻き起こりました。
【次回は、ミツバチが集めた「プロポリス」についてです。】
ミツバチの会話について ⑤
80歳を越えた父は、現在も健康でミツバチを飼育しておりますので、ミツバチの生態についてシリーズでお話します。
ミツバチの生命維持において最も大事なこと、すなわち蜜を集めるということです。
ミツバチの巣には女王蜂の他に沢山のミツバチの赤ちゃんが餌を待っているわけで、そこで大勢の蜂が協力して蜂の巣に良質の蜜をどんどん運び込むわけです。
このとき蜜のありかは働き収穫蜂のそれぞれが自分自身で見つけるのではなく、もし一匹が蜜源を見つけると他の蜂に伝えなければなりません。ミツバチの場合はどうでしょう?・・・。「ダンス」という方法で伝えているのです。
それも蜜のある場所までの距離、方向、蜜の品質まで伝えているそうです。具体的には蜜を見つけて巣に戻ってきた収穫蜂は円形ダンス(ぐるぐる回る)をします。すると残った収穫蜂はお尻を追いかけ同じようなダンスをし、次々に伝令が行くわけです。すなわち円形ダンスは巣の近くに「何か良いものがあるから取りに行け!」という合図なのです。
さらに羽の羽ばたく回数(実際には音でわかる)によって、より細かい情報を伝えることが出来るということも最近わかってきました。距離だけではなく、蜜のある方向もそうです。考え方によっては、人間よりも情報の伝達に関してはとても正確なのかもしれません。
【次回は、ミツバチからの贈り物「ローヤルゼリー」についてです。】
なぜ、ミツバチは刺すのでしょうか? ④
80歳を超えた父が、ミツバチを現在も飼育しておりますので、その生態等についてお話します。
ミツバチは決してむやみに人を刺しません。
仮に巣箱に近づいた時にミツバチが人間の体を覆い尽くしたとしても、手で振り払ったりしてこちらから攻撃しなければ余程の事が無い限り刺すことは無いのです。口ひげのようにあごじゅうにミツバチが群がっている。そんな写真を見かけたことはありませんか?
では、どんな時にさすのでしょう?攻撃をしてくるのは巣が襲われた時です。
ミツバチが刺した時の特徴といえば刺した針を皮膚に刺したまま残していくという事です。
この場合、針をポンと体から外していくのでは無く、内臓も一緒に引き千切れてしまい、内臓は破壊されそのハチは死んでしまいます。彼女たちの針には釣り針で言う「かえし」のようなものが付いていて、簡単には抜けなくなるのです。
働き蜂の数匹、いや数百匹の死は問題ではないのです。外敵から襲われた時に守らなければならないのは、自己ではなくて『巣』という一つの集落なのです。
針から揮発性の物質が発散し、他の仲間の興奮を誘発します。こうして一匹が刺すと、次々に特攻隊が刺し続けるのです。巣を守ることが出来なければ、生きている事すら無意味なことで、完全な集団社会構造が出来ているのです。
彼女たちは,我々人間にはとてもついていけそうにも無い社会を当たり前のように受け止め、自らの命を捧げるのです。
【次回は、ミツバチの会話についてです。】
ミツバチの巣、六角形のなぞ ③
80歳を超えた父が、現在もミツバチを飼育しておりますので、その生態等についてお話します。
ミツバチは、なぜ六角形の住居を作るのでしょうか?
ミツバチの幼虫を限られたスペースの中に最も効率よく収めようとすると、どのような形が良いでしょうか?
言うまでも無く六角形です。例えば丸型ですと縦横にどんどん並べていく時に、隙間、すなわち無駄なスペースが出来てしまい不経済ですし、四角型だと巣の間は無くなるが隙間が多すぎる。
したがって六角形が蜂の体型から見ても最も効率が良いのです。
長さを測る定規や、角度を測る分度器もないのに、このような六角形を規則正しく、しかもすばやく作り並べる能力、また大変効率の良い構造物を設計できる能力に驚嘆させられます。場合によっては人間よりも優れているといえるかもしれません。
【次回は、ミツバチはなぜ刺すのでしょうか?です。】
ハチミツについて ②
80歳を超えた父が、現在もミツバチを飼育しておりますので、その生態等についてお話します。
ミツバチの生産物としてもっともポピュラーなものは蜂蜜です。
蜂蜜とは、働き蜂が集めてきた花の蜜(主にショ糖)をまず胃の近くにある蜜嚢というところに蓄えて巣に持ち帰り、巣で待っていた別の働き蜂に口移しします。
この時、体内の転化酵素の働きによってショ糖からブドウ糖及び果糖へと変化します。そして貯蔵室に運ばれ、水分を羽ばたきによってコントロールして、適度な濃度になった物が蜂蜜となるのです。
したがって、花蜜を採取しても、人工では決してハチミツのような蜜にはならないのですよ。
【次回は、ミツバチの巣。六角形のなぞについてです。】
ミツバチの社会について ①
80歳を越えた父は、現在も細々とミツバチを飼育していますので、ミツバチの生態についてシリーズでお話しましょう。
ミツバチの社会は、人間以上に、役割分担が徹底されていて、とても厳しい社会なのです。
一匹の女王蜂と沢山の働き蜂、少数の雄蜂で構成され、働き蜂はすべて雌です。。ミツバチの社会では雌として産み付けられた卵は、女王蜂または働き蜂のいずれにもなる可能性があるのですが、女王蜂の候補にはローヤルゼリーが、働き蜂の幼虫には花粉、蜂蜜が与えられ、食料の違いだけで女王蜂になれるのです。
女王蜂は王台と呼ばれる特別の部屋で育てられ、働き蜂は六角形の部屋で育てられることになり、卵を産みつけられた場所で、その運命が決まるのです。
女王蜂の産卵能力は1日に約1000個以上でまさに産卵のために生まれてきたようなものです。
決定的な違いは寿命で、働き蜂が1ヶ月余りなのに対して女王蜂は6年ほど生き延びるものもいて、昆虫界ではとても珍しいことです。
【次回は、ハチミツについてです。】
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